バイタルサイン

救急

けいれんが始まった!どうする?【まずはABC】

「けいれん」はとにかく A(気道),B(呼吸),C(循環)に対応する必要があります。特に、けいれんが始まったらまず「脈が触れるか」確認します。低血糖もチェックします。 ジアゼパム(ホリゾン Ⓡ)5 mg 静注で、できる限り早く止める必要があります。けいれんが収まり、ABCも安定したら原因検索を行います。情報聴取、血液検査、動脈血液ガス、頭部CTなどを行います。
内科一般

SpO2低下時の対応【迷わず酸素投与を!】

「SpO2低下」は救急や病棟で遭遇する危険なバイタル異常の一つです。本記事では、SpO2低下の対応と鑑別を簡潔に解説します。まず偽のSpO2低下を除外し、気道閉塞があれば気道確保し、迷わず酸素投与を行います。血ガスや画像検査を活用し、緊急性の高い疾患を見逃さないことが大切です。
内科一般

意識障害に対するアプローチを徹底解説! 研修医が知るべき救急外来の対応

本記事では、救急外来における意識障害の初期対応の流れ、実践的なアプローチ、鑑別診断のポイントを解説します。①ABCの安定を最優先に考える②低血糖をまず否定する③意識障害を正確に評価する④バイタルサイン、身体所見、病歴をおろそかにしない⑤脳卒中を疑ったら速やかに頭部CTへ⑥敗血症を疑ったらfever work up⑦その他の原因検索は「AIUEOTIPS」や「3✕5記憶法」で網羅的に行います。
内科一般

腹痛患者で行うべき4つのルーチン

腹痛疾患に対するアプローチ法を簡潔にお伝えします。ルーチンで「病歴」、「バイタルサイン」、「腹部所見」、「血ガス、エコー、心電図」 は忘れないようにとります。病歴は、OPQRSTの形式でもれなくとります。バイタルサインでは、軽度の意識障害や呼吸回数が重要です。腹部所見で、板状硬をみたら上部消化管穿孔を考えます。血ガスでは代謝性アシドーシス、血糖値、電解質異常(特に高カリウム血症)をcheckします。腹部エコーは超強力な武器です。心窩部痛は急性冠症候群を疑い、心電図をとります。
救急

ショックにはどう動く?

ショックとは「末梢組織の低酸素状態」のことです。低血圧をみたら,「皮膚」「神経」「腎臓」から末梢組織の低酸素状態を示唆する所見を探しましょう。ショックかもしれないと思ったら,応援を呼ぶことが大切です。 「猿も聴診が好き」、「RUSH exam」で原因検索をしましょう。ショックにはとにかくリンゲル液を全開で投与します。sBP > 90 mmHg が維持できない場合、ノルアドレナリンを末梢から、ノルアドレナリン(ノルアドリナリン® 1 mg/1 mL) 5A+生理食塩水45 mLを2 mL/hrで開始します。