救急

けいれんが始まった!どうする?【まずはABC】

「けいれん」はとにかく A(気道),B(呼吸),C(循環)に対応する必要があります。特に、けいれんが始まったらまず「脈が触れるか」確認します。低血糖もチェックします。 ジアゼパム(ホリゾン Ⓡ)5 mg 静注で、できる限り早く止める必要があります。けいれんが収まり、ABCも安定したら原因検索を行います。情報聴取、血液検査、動脈血液ガス、頭部CTなどを行います。
内科一般

【救急外来】肺炎を正しく評価しよう【バイタルサインが重要】

肺炎は救急外来で多くみられる疾患ですが、意外にも診断に苦慮することがあります。高齢者や誤嚥性肺炎を起こしうる患者さんでは呼吸数の増加、発熱をみたら肺炎を疑います。画像所見だけで肺炎と診断してはいけません。大事なのはあくまで、バイタルサインや身体所見、聴診所見です。肺炎の重症度にはA-DROPが有用です。項目にもあるように、呼吸や脱水の評価が重要です。検査は血ガスやグラム染色(培養)、血液培養、尿中抗原検査があります。尿中抗原検査は感度は陰性だからといって否定できるわけではない点に注意です。
内科一般

慢性疾患に伴う貧血(ACD)の「慢性疾患」とは?

慢性疾患に伴う貧血(Anemia of chronic disease;ACD)は二次性貧血のひとつです。 ヘプシジンの増加により貯蔵鉄などの利用が障害され、血清鉄が低下し、鉄が骨髄に運搬されず、赤血球産生が低下することにより貧血になります。慢性疾患がある場合、Hb ≧ 9 g/dL で、末梢血に異常細胞なく、鉄欠乏性貧血でなければ慢性疾患に伴う貧血と考えられることがほとんどです。貧血自体の治療よりも、基礎疾患の診断や治療が重要です。
内科一般

SpO2低下時の対応【迷わず酸素投与を!】

「SpO2低下」は救急や病棟で遭遇する危険なバイタル異常の一つです。本記事では、SpO2低下の対応と鑑別を簡潔に解説します。まず偽のSpO2低下を除外し、気道閉塞があれば気道確保し、迷わず酸素投与を行います。血ガスや画像検査を活用し、緊急性の高い疾患を見逃さないことが大切です。
Obsidian

【Mac】Obsidianの導入方法からノート作成までをわかりやすく解説!

​Macユーザー向けに、Obsidianのインストール手順からノート作成までを画像つきでわかりやすく解説します。​初心者でも簡単に始められるよう、ステップバイステップでご紹介します。Obsidianを活用して、効率的な情報整理とアイデア管理を実現しましょう。
Obsidian

医師におすすめノートアプリ「Obsidian」で自分だけの医学ウィキペディアをつくろう

「Obsidian」は、医師にとって最適なノートアプリです。知識の蓄積、高速検索、ローカル保存によりサービス終了によるデータ消失のリスクもなく、長期的に安心して使えるのが魅力です
医師が知っておきたい歯科のこと

【歯科医が教える】抗がん剤に伴う口腔粘膜炎への対応

がん治療中、特に抗がん剤や頭頸部への放射線治療は、口腔粘膜炎をしばしば引き起こします。患者さんのQOLを著しく下げ、時にがん治療の妨げになることがあります。 本記事では、口腔粘膜炎への対応を簡潔に説明します。 ポイ...
内科一般

入院患者さんの不眠 どう対応する?

入院中の患者さんにとって、「眠れない」 という悩みは決して珍しいものではありません。まずは「なぜ眠れないのか?」を「5P」で考え、睡眠を阻害する原因の除去が必要です。安易に睡眠薬を投与はせず、厚労省の睡眠障害対処 12の指針を試してみましょう。薬剤を使用する場合には、ベンゾジアゼピン系睡眠薬は筋弛緩作用によるふらつきや依存性のため、使用は極力避けます。
医師が知っておきたい歯科のこと

薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の最新情報まとめ

骨粗鬆症や癌の骨転移に対してビスフォスフォネート(BP)製剤やデノスマブを使用する機会がある医師は必見です。2023年に「薬剤関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023」が発表されました。抜歯前にビスホスホネート製剤は中止すべきか?歯科受診はいつしたらいいのか?など、実臨床に即した内容を簡潔にまとめました。
内科一般

意識障害に対するアプローチを徹底解説! 研修医が知るべき救急外来の対応

本記事では、救急外来における意識障害の初期対応の流れ、実践的なアプローチ、鑑別診断のポイントを解説します。①ABCの安定を最優先に考える②低血糖をまず否定する③意識障害を正確に評価する④バイタルサイン、身体所見、病歴をおろそかにしない⑤脳卒中を疑ったら速やかに頭部CTへ⑥敗血症を疑ったらfever work up⑦その他の原因検索は「AIUEOTIPS」や「3✕5記憶法」で網羅的に行います。