ヘプシジン

内科一般

慢性疾患に伴う貧血(ACD)の「慢性疾患」とは?

慢性疾患に伴う貧血(Anemia of chronic disease;ACD)は二次性貧血のひとつです。 ヘプシジンの増加により貯蔵鉄などの利用が障害され、血清鉄が低下し、鉄が骨髄に運搬されず、赤血球産生が低下することにより貧血になります。慢性疾患がある場合、Hb ≧ 9 g/dL で、末梢血に異常細胞なく、鉄欠乏性貧血でなければ慢性疾患に伴う貧血と考えられることがほとんどです。貧血自体の治療よりも、基礎疾患の診断や治療が重要です。