内科

医師が知っておきたい歯科のこと

抗不整脈薬と嗅覚・味覚障害

先日、アミオダロン開始後に味覚障害(低下)を訴えた症例に遭遇しました。アミオダロン休薬後、1周間程度で完全にもとに戻りました。「抗不整脈薬で味覚障害はきたすのだろうか」と疑問に思い調べました。以下の論文に出会ったので読んでみました。1. 論...
内分泌・代謝内科

糖毒性

糖毒性とは糖毒性とは、高血糖状態が持続することによって膵臓のβ細胞が障害を受け、インスリン分泌能が低下し、さらなる高血糖状態を引き起こすという「悪循環」の状態を指します。 この状態を解除(糖毒性解除)するためには、基本的に「膵β細胞を働かせ...
内分泌・代謝内科

糖尿病患者のシックデイ時の対応

シックデイ(Sick Day)とは?糖尿病治療中に、発熱、下痢、嘔吐、あるいは食欲不振などを伴う急性の病気にかかった状態を「シックデイ」と呼びます。 この状態では、感染症や身体的ストレスにより、カテコールアミンやコルチゾールといったストレス...
内分泌・代謝内科

糖尿病の診断(2026年1月現在)

糖尿病の診断は、血糖値およびHbA1cの値を測定し、「糖尿病型」の判定を経て確定診断を行う流れとなります。1型であれ2型であれ基本的に診断基準は共通ですが、「劇症1型糖尿病」は別です。劇症1型糖尿病は随時血糖値 ≥ 288 mg/dL かつ...
内分泌・代謝内科

尿路性器感染症患者のSGLT2阻害薬の中断は適切か?

尿路感染症患者に対してSGLT2阻害薬を中止すべきかどうか、私自身悩むことが多かったです。根拠をもって継続したい、と思い文献検索すると以下の論文がヒットしました。「Kittipibul, V, Cox, Z, Chesdachai, S. ...
内科

腸管外Clostridioides difficile感染症

先日、典型的なClostridioides difficile(CD)感染症を経験し、「そもそも下痢を伴わないCD感染症ってあるのだろうか・・・・・」と文献を調べていると腸管外CD感染症について記載されている論文がありました。聞いたことはあ...
内科

CO2ナルコーシス防止のための適正SpO2は?

CO2ナルコーシスとはCO2ナルコーシスとは、慢性的な呼吸不全がある患者に対し、過剰な酸素投与を行うことで引き起こされる意識障害や呼吸抑制の状態を指します。酸素は「薬」であり、特にリスク患者においては過剰投与が不十分な投与と同等、あるいはそ...
内科

眼瞼結膜の蒼白は貧血の検出に有効か

結論から言うと、眼瞼結膜は「重症貧血(Hb < 5 g/dL)の確定診断」には有用ですが、「貧血のスクリーニング(除外)」には不向きと言えます。Hb が低くなるほど身体所見の感度は高く,特異度は低くなるはずですが、下の表ではその傾向明らかで...
救急

けいれんが始まった!どうする?【まずはABC】

「けいれん」はとにかく A(気道),B(呼吸),C(循環)に対応する必要があります。特に、けいれんが始まったらまず「脈が触れるか」確認します。低血糖もチェックします。ジアゼパム(ホリゾン Ⓡ)5 mg 静注で、できる限り早く止める必要があります。けいれんが収まり、ABCも安定したら原因検索を行います。情報聴取、血液検査、動脈血液ガス、頭部CTなどを行います。
内科

【救急外来】肺炎を正しく評価しよう【バイタルサインが重要】

肺炎は救急外来で多くみられる疾患ですが、意外にも診断に苦慮することがあります。高齢者や誤嚥性肺炎を起こしうる患者さんでは呼吸数の増加、発熱をみたら肺炎を疑います。画像所見だけで肺炎と診断してはいけません。大事なのはあくまで、バイタルサインや身体所見、聴診所見です。肺炎の重症度にはA-DROPが有用です。項目にもあるように、呼吸や脱水の評価が重要です。検査は血ガスやグラム染色(培養)、血液培養、尿中抗原検査があります。尿中抗原検査は感度は陰性だからといって否定できるわけではない点に注意です。