感染症

Corynebacterium striatumはもはやコンタミネーションではない?そして病棟内で密かに伝播している

Corynebacterium striatumは、グラム陽性の桿菌で、健常者や入院患者の皮膚や粘膜に常在する細菌です。ジフテリア毒素を産生しない非ジフテリア性コリネバクテリウム(non-diphtheriae Corynebacteriu...
感染症

黄色ブドウ球菌菌血症(SAB: Staphylococcus aureus bacteremia)は非複雑性と複雑性で治療期間が異なる

※IDSA(米国感染症学会)とESCMID(欧州臨床微生物学感染症学会)が共同で策定した、2026年版の黄色ブドウ球菌菌血症(SAB)に関する新しい臨床診療ガイドラインが発表されました。疫学■発生頻度現在でも年間10万人当たり10~30例の...
呼吸器

リンパ節結核(結核性リンパ節炎)はParadoxical reactionに注意

リンパ節結核は、Mycobacterium tuberculosisを原因菌とするリンパ節の炎症であり、肺外結核の中では結核性胸膜炎に次いで多く(肺外結核の約20%)、頻度の高い疾患です。疫学結核性リンパ節炎は、結核性胸膜炎に次いで肺外結核...
内科

薬剤熱ーDrug feverー 約18〜30%で皮疹を伴う

感染症治療中にしばしば悩まされる薬剤熱。「あれ、感染症の治療は上手くいっているはずなのに、また患者さんが発熱している……?」病棟で患者さんを診ていると、こんな場面に遭遇することは少なくありません。感染症の治療中に再び発熱が見られた場合、見逃...
循環器

胆石疝痛でST上昇?

胆石疝痛でST上昇をきたす報告はちらほら存在する寺澤秀一先生と林寛之先生の「当直御法度 第7版」を読んでいると、ACS様心電図所見を呈する疾患群の中に「胆石疝痛」と記載がありました。「こんなことあるのか・・・?」と思い文献にあたってみました...
感染症

前庭神経炎でCRPは上昇するのか

これまでに特に既往のない方のめまいで、前庭神経炎と診断がついた症例を経験しました。血液検査でCRPが軽度上昇しており、ふと「前庭神経炎って炎症と名がつくくらいだから、CRPも上昇するのか・・・・?」と疑問に思い調べました。まずは一般事項の復...
救急

強直性脊椎炎診療のピットフォール:見落とされやすい大腿骨頭壊死のリスクと積極的MRIスクリーニングの重要性

1. 論文情報タイトル: Bilateral Avascular Necrosis of the Femoral Heads in Ankylosing Spondylitis Requiring Staged Total Hip Arth...
循環器

ラピチェック®を信じていいのか

突然の胸痛などで急性心筋梗塞が疑われる際、わずか15分で超急性期の心筋傷害を捉えることができる迅速検査キット「ラピチェック®」。 非常に感度が高く優れたツールである一方、実は「陽性が出た=必ず心筋梗塞である」とは限らないのをご存知でしょうか...
循環器

僧帽弁収縮期前方運動(SAM)はなぜ生じるのか

SAM(Systolic Anterior Motion)とは、日本語で「僧帽弁収縮期前方運動」と呼ばれる心臓の異常な動きのことです。心臓が収縮する際に、僧帽弁が誤って前方へ押し出されてしまう異常な現象です。かつてはHCM特有のものと考えら...
循環器

LVEDPが高いたこつぼ心筋症は予後が悪い

以前、「LVEDPが高いたこつぼ心筋症の患者の予後は悪い」と上司から教えてもらい、気になったため 文献を探しました。Iannaccone G, Graziani F, Del Buono MG, Camilli M, Lillo R, Ca...