脳外救急個人メモ

■てんかん重積

① ジアゼパム(セルシン、ホリゾン)5mg静注
(5−10分間隔で最大3回まで可)
→ 呼吸抑制に注意(バッグバルブマスクやエアウェイを用意)

② 次にホストイン 22.5mg/kg 静注
(もしくはレベチラセタム[イーケプラ]500mg点滴静注だが、あえてレベチラセタムを使わなくてもOK)

③ 最終手段
→ 挿管して人工呼吸管理
(プロポフォール or ミダゾラム持続静注)

なかなか止まらない場合は、細菌性髄膜炎も鑑別に考える。


■心因性非てんかん性発作(PNES)

・多彩な症状
・首の規則的、反復的な左右への首振り運動
・開眼させようとすると抵抗する
・他人が見ていないところでは起こりにくい
・てんかんには通常見られない随意的な動き
・てんかんとの違い
→ てんかんのように、「いつでもどこでも、自分が不利な状況で起きる」ことは少ない


SAH(くも膜下出血)

・項部硬直は出血直後はみられない
(発症3時間〜半日経過してから)

・極めて高い死亡率
→ 30日以内死亡率 45%

・24時間以内の再破裂は9〜17%
→ 再破裂時は約70%が死亡

・CTへ行く際は再破裂に注意
→ バッグバルブマスクも一緒に持参

・過度な降圧は推奨されないが、sBP<120mmHgでのコントロールが妥当

・くも膜下出血の診断感度
→ CT:24時間以内なら93%、発症6日後なら57〜85%

・CTで不明でもSAHが疑わしい場合
→ MRI検査
(FLAIR画像で血腫は高信号。脳動脈瘤の有無もわかる)

・最終手段は腰椎穿刺

・診断後は対光反射をみない
→ 不必要に刺激しない

・眼にタオルを被せたり、暗所へ移動してもよいが、エビデンスはない

・血圧上昇を防ぐため鎮痛が重要
→ ペンタゾシン(ソセゴン®)15mg iv

・ソセゴンが効かなければ
→ アセリオやNSAIDs挿肛も可
(ただし、おそらく効きにくい)

・トランサミン(トラネキサム酸)
→ エビデンスは乏しいが、入れておいても悪いことはない
※ 急性硬膜下血腫では、受傷1時間以内の投与が推奨される

・脳出血やSAHで挿管するときの鎮静薬
→ 基本なんでもOK
(プロポフォール、ミダゾラム、ラボナールなど)

・ケタミン
→ 頭蓋内圧亢進の懸念があり、避けたほうがよいかもしれない


■急性硬膜下血腫

・瞳孔不同があればド緊急

→ 急激に意識障害が進行するので要注意
※ 約2/3は受傷直後から意識消失

・受傷1時間以内のトランサミン投与は死亡率を低下させる

・他部位外傷も検索する
→ 顔面骨骨折、四肢骨折、胸腹部外傷など

・過度な降圧は推奨されない
→ sBP>110mmHg を維持

・内服薬を必ず確認

抗凝固薬内服中なら中和薬を考慮:

・ワルファリン
→ PT-INR<1.35を目標
→ ビタミンK、ケイセントラ

・ダビガトラン(プラザキサ®)
→ イダルシズマブ

・エドキサバン/アピキサバン/リバーロキサバン
→ アンデキサネット アルファ

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